想田和弘さん(映画作家)
私たち主権者が選挙で政治家を選んでいるはずなのに、
なぜか私たち主権者の声が政治に反映されにくい。
世論が反対だろうが賛成だろうが、関係なく物事が決められていく。
そう、不満を感じる人は多いのではないか。
イニシアティブ制度は、選挙や議会を補完する、デモクラシーに必要不可欠な制度である。
大賛成。


船田 元さん(衆議院議員)
私が国民発議やイニシアティブに関心を持ち始めたのは、憲法改正国民投票制度を作り上げた時でした。いうまでもなくこの制度は憲法改正に限って行われ、結果に拘束力がありますが、欧州諸国の多くは、それに限らず一般的な国民投票制度を持っています。
実は憲法改正国民投票法の附則に、一般的国民投票の可否について検討せよとの条項が設けられており、本来私たちはこの課題に取り組まなければならないはずです。
我が国は、選ばれた議員を通じて立法を委ねる間接民主制を採用していますが、国民が求める制度改正とずれたり、タイミングが遅かったりとデメリットがあります。
いわゆる国民発議制度の導入はこのデメリットを是正するとともに、間接民主制度に緊張を与え、ブラッシュアップする効果を持つと期待しています。


杉尾秀哉さん(参議院議員)
近年、国政や地方政治を巡る選挙は投票率の低下が顕著です。
その背景には、今の政治に対する国民の強い不満や不信があり、自分が投票に行っても「どうせ何も変わらない」という諦めにも似た気持ちが社会に広がっているように見えます。
そうした社会の閉塞感を打破し、「お任せ民主主義」から「参加型民主主義」に転換する大きなツールとなるのがイニシアチブ制度の導入です。
こうした考えから私は、立憲民主党の内閣部門の政策責任者として、「市民参加の行政改革」を党の主要政策に掲げ、「政治の透明性を高め、若者をはじめとする市民の政治参加を促進し、民主主義を活性化させる」ために、「法律の制定・改廃を国民が発議できる国民発議権(イニシアチブ)制度の導入」を盛り込みました。制度の実現を目指して共に頑張りましょう。


嘉田由紀子さん(参議院議員、元滋賀県知事)
滋賀県知事時代の経験から、私は市民自治の大切さをよく理解しています。
昨今「観客民主主義、おまかせ民主主義」の傾向が強まりつつありますが、政治参加のツールが「選挙だけ」ではおまかせになってしまいますよね。国民のみなさんが主権者として実効力をもって政治に参加するための新たな制度を整えるべきです。
私は国会議員ですが、イニシアティブ制度の導入に賛成します。この制度が議員の権限を侵すとは考えません。むしろ、この制度の導入は、十分な議論もせず多数派がやりたい放題の国会の今の在り方を正すことになると思います。

本間 龍さん(作家)
我が国の政治における悪癖として、「五輪誘致」や「原発再稼働」などの重要な案件について、議会多数派が数の力でゴリ押しをして、あとの責任はまったくとらない、というやり口が常態化しています。
主権者である私たちが、そんなゴリ押しに対して「拒否権」を行使できる制度を整えるのは当然のことであり、そうした制度がなければ、国民主権は有名無実になってしまいます。
でも残念ながら、現在はそうなっていますよね。私は、このような現状を正そうとする、INITの活動に賛同し応援しています。