第1回 模擬国民投票の結果と解説

[解説]第1回模擬国民投票の結果について

2024.12.16 企画・運営委員 今井一

結果のデータを確認して意外だったのは、INITが紹介している「賛否両派の主張・意見」を読んでから投票した人が98%以上に達していること。
そして、投票に際して、自身が賛成(廃止する)あるいは反対(廃止しない)を選んだ「理由」を書き込んだ人が、6つの案件すべてで半数以上(52%~66%)いることです。

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例えば、「選択的夫婦別姓」では、投票総数が3,197票で、うち1,826人(57%)が賛成あるいは反対に投票した「理由を記入」。「紙の保険証」では、投票総数が2,331票で、うち1,559人(67%)が「理由を記入」しています。
理由を記さなくても投票できるわけで、たいていの投票者は時間を要する理由の書き込みはしないだろうと考えていたのですが、その予想は間違っていました。私が考える以上に、みなさん「模擬」とはいえ、真剣に学び考えて投票してくださったということです。
もちろん、理由を記さなかった方も、何となくとか雰囲気とかで賛否を決めたのではなく、きちんと考えて投票されたと考えています


データを見て、一つわからないことがあります。各案件への投票手続きへのアクセス数と投票数にかなりの隔たりがあることです。
例えば、「選択的夫婦別姓」では4,697のアクセスがあったのに投票数は3,197(66.8%)。「死刑制度」では2,794のアクセスがあったのに投票数は1,923(68.8%)。
これはどういうことなのか、アクセスしたが投票しなかったという人に、その理由を訊いてみたいです。あなたがもしそのお一人なら、ぜひ init.111.jp@gmail.com 宛てにメールをください。

10人ほどの方から「アクセスしたが投票しなかった」理由を記したメールを頂戴しました。
▪投票するつもりだったが迷って投票せず退出した。
▪投票する直前に、もう一回賛否両派の意見を読もうと思い戻ったら、再入場できなくなった。
(システムを改めてみます)
▪事前に賛否両方の意見を確認しろとか、理由を記せとか、面倒なので投票をやめた。
(理由は記さなくても投票可能です)

[投票結果]
選択的夫婦別姓を保障する法律を制定する

投票総数賛 成反 対
3,197 票2,839 票358 票

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性別のグラフ
年代別のグラフ
都道府県別のグラフ

[投票結果]
消費税を廃止すべきか否か

投票総数賛 成反 対
2,388 票2,042 票346 票

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性別のグラフ
年代別のグラフ
都道府県別のグラフ

[投票結果]
紙の保険証を廃止すべきか否か

投票総数賛 成反 対
2,331 票252 票2,079 票

※グラフをクリックすると拡大できます

性別のグラフ
年代別のグラフ
都道府県別のグラフ

[投票結果]
NHKの受信料納付義務付けを廃止し自由契約とする

投票総数賛 成反 対
2,240 票1,882 票358 票

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性別のグラフ
年代別のグラフ
都道府県別のグラフ

[投票結果]
死刑制度を廃止する

投票総数賛 成反 対
1,919 票1,372 票547 票

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性別のグラフ
年代別のグラフ
都道府県別のグラフ

[投票結果]
インボイス制度を廃止すべきか否か

投票総数賛 成反 対
1,659 票1,550 票109 票

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性別のグラフ
年代別のグラフ
都道府県別のグラフ

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